日本では、今も犬の殺処分が行われています。
その数は減少傾向ですがゼロにはなっておらず、殺処分に関する課題も未だ多くあります。
この記事では犬の殺処分の現状、団体などの殺処分を減らすための取り組み、そして殺処分を減らすために個人ができることについてご紹介します。
「一匹でも多くの犬の命を助けたい」そうお考えの方はぜひ、本記事を参考にしていただければと思います。
目次
犬の殺処分とは?
殺処分とは、動物保健センターで引き取られた動物を死に至らせ処分すること。
日本では現在でも犬の殺処分が行われています。
日本国内での犬の殺処分は減少傾向にありますが、その一因として引き取り数自体が減っていることもあります。
また、犬をはじめとした動物の殺処分はゼロにはできておらず、殺処分数をさらに減らすことが目を向けるべき課題といえるでしょう。
犬の殺処分の現状
犬の殺処分の現状について、頭数など詳しく見ていきましょう。
環境省のデータによると、2019年度の犬の全国の引き取り数は32,555頭でした。
返還や譲渡された数は27,126頭、殺処分数は5,635頭となっています。
2018年のデータによると、殺処分数が最も多い都道府県は香川県で1,166頭、次に徳島県で637頭です。
犬の殺処分数の推移
犬の殺処分の現状がわかったところで、過去のデータと比較してみましょう。
犬の殺処分数は、環境省データによると、1974年度から右肩下がりになっています。
2004年度以降のデータを見ると、2004年度が155,870頭だったのに対し、2014年度で21,593頭、2018年度で7,687頭です。
つまり、犬の殺処分数は着実に減ってきているということがわかります。
ただ、減少傾向にあるもののゼロになったことは一度もありません。
少しでも早く殺処分数をゼロにすることが課題であると言えるでしょう。
犬の殺処分を減らすために個人ができること
保護団体だけでなく、個人でも殺処分を減らすための活動をすることは可能です。
個人でできることとは具体的にどんなことでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
保護犬の里親になる
殺処分を減らすために個人でできる活動として、保護犬の里親になる方法があります。
殺処分されそうになっている犬を自ら保護することで、確実に殺処分を減らすことが可能です。
保護した犬は大切な家族として終生飼育する必要があります。
保護犬の世話のボランティアをする
里親になるのが難しいときは、ボランティアをしてみてはいかがでしょうか。
動物保護団体などで、保護犬の世話をするボランティアをすることも結果として殺処分の減少につながります。
また、譲渡会などのイベントのボランティアを募集している場合もあります。
ボランティア活動の内容は、犬の散歩や犬舎の清掃、イベントの手伝いなどです。
保護団体に寄付をする
直接保護犬の里親になったり、ボランティアができないときは、保護団体の寄付から始める方法がおすすめです。
大事なのは寄付の金額ではなく、あなたの気持ち。
必ず困っている犬を助けることにつながります。
応援したい団体が遠方にあっても気軽に行える活動です。
ピースワンコ・ジャパンでは支援者を募集中
ピースワンコ・ジャパンでも寄付の受付を行っています。
ピースワンコ・ジャパンは、日本の犬の殺処分ゼロを目指して活動している団体です。
動物愛護センターで殺処分の対象になっている捨て犬、迷い犬、野犬を保護し、新しい飼い主探しをしています。
保護犬のための寄付も受け付けているため、犬の殺処分を減らしたいと考えている方はぜひご支援ください。
できることから犬の殺処分を減らそう
日本の犬の殺処分数の現状や推移、殺処分を減らすために行われている活動、個人でできることなどをご紹介しました。
日本では、犬の殺処分数自体は減っていますが、ゼロにはできていません。
この問題を解決するには、殺処分される犬を救いたいと思う人、一人ひとりの行動が鍵を握っています。
ぜひ、この記事でも取り上げた、個人でできる行動も参考にしていただき、自分にできることから殺処分を減らすための取り組みに参加してみてはいかがでしょうか。