2021年10月8日

柴犬の里親になるには!? どんな犬種かもご紹介!

日本犬として私たちになじみ深い柴犬。一緒に暮らしてみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、何の前情報もなく柴犬と家族になるのは少し不安ですよね。当記事では、柴犬と家族になるためには、どのようなことに気をつけるべきか、柴犬の特徴について紹介します。また、柴犬の里親になる方法についても解説。家族の迎え方の一例として参考にしてみてください。

柴犬ってどんな犬?いつから日本にいるの?

柴犬ってどんな犬?いつから日本にいるの?

柴犬は日本古来の土着犬種です。およそ一万年前の日本で、柴犬の祖先の骨が見つかっています。柴犬は日本人にとって、なじみ深い存在であったといえるでしょう。
また、日本犬というと秋田犬や土佐犬、甲斐犬など大型の犬種が多いです。しかし柴犬は主に小型犬に分類されていることもあり、飼いやすいと人気があります。

柴犬は本当に人懐っこい?

柴犬の性格は、飼い主に忠実で愛嬌があるといわれています。その上、勇敢な性格で、番犬としての役割をしっかり果たしている子が多いです。
その一方で、家族以外はあまり得意ではない一面があり、来客には距離を置いてしまいがちです。しかし子犬のころから家族以外の人や犬と触れ合わせることで、社会性のある子に育てることができます。飼い主に忠実でほかの人には媚びない様子は、忠犬で東洋的な犬として、海外からも人気を集めています。

柴犬の大きさ、寿命などは?

柴犬の体高(背から地面までの長さ)は、40~50cmほどです。体重は10~13kgが平均的なサイズといえるでしょう。柴犬は小型犬とされることが多いですが、中型犬に分類されることもあります。小さいとはいえ、発達した筋肉とバランスの取れた体格をしているのでパワフルな犬種です。
豆柴ならもっと小さくて飼いやすいのでは?と思う方もいらっしゃるでしょう。豆柴と柴犬の違いは大きさで、はっきりと別の犬種としてわかれているわけではありません。体格が小さい柴犬を豆柴と呼ぶだけなので、成長が止まる生後10か月頃になるまで、どれくらいの大きさになるかわかりません。つまり、子犬の頃に小さいからと言って大人になっても小さいとは限らないのです。そのため、柴犬の子犬を飼うのであれば、将来的に柴犬の平均サイズくらいの大きさになる可能性があることを想定しておきましょう。
柴犬の平均寿命は12~15年と長めです。

柴犬を飼うのに向いている人は?

柴犬を飼うのに向いている人は?

どういった人が柴犬を飼うのに向いているのでしょうか。柴犬が暮らしやすい家庭や場所についても知っておきましょう。
柴犬の特徴やかかりやすい病気などを挙げながら解説していきます。

柴犬はお留守番をこなせる子も多いが運動は必要

柴犬は元々狩猟犬として活躍していた犬種です。そのため、飼い主には十分な運動量を確保できる人が向いています。散歩は朝晩二回しっかりとしてあげてください。運動量をたっぷり確保できれば、お留守番も上手にこなせる子が多いです。日中家を開けなくてはいけない人も安心できるでしょう。
また、柴犬は換毛期の抜け毛が多い犬種です。特に冬から春に著しく毛が抜けます。抜け毛は放っておくと、通気性が悪くなってしまい、皮膚炎などの病気を引き起こす原因となります。そのため、丁寧なブラッシングを心がけてください。

柴犬がかかりやすい病気って?

柴犬にはいくつかのかかりやすい病気があります。たとえば、アレルギー性皮膚炎は5歳までの若い柴犬が発症しやすいです。緑内障や白内障など目の病気になることもあります。
また、犬全体がかかりやすいと言われる歯周病も注意が必要です。

柴犬の里親になるには?必要な手続きは?

柴犬の里親になるには?必要な手続きは?

柴犬を家族に迎える方法として、ペットショップで購入する以外に、里親になるという方法があります。では、柴犬の里親になるにはどうすればいいのでしょうか。
柴犬の里親になるには、地域の譲渡会やネットの里親募集掲示板を使うといいでしょう。

ピースワンコで犬の里親になれる

犬の譲渡会を開いている「ピースワンコ・ジャパン」という団体があります。「ピースワンコ・ジャパン」は、認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンが運営する、殺処分ゼロの実現を目指すプロジェクトです。ピースワンコ・ジャパンは犬の殺処分ゼロを目標に、行政機関・企業・地域社会と連携して、全国で犬の保護・育成・譲渡を行っています。
ピースワンコの施設は現在8か所、広島(広島市内・神石高原町、福山市)、岡山、奈良(生駒市)、神奈川(湘南)、東京(世田谷、あきる野)にあります。
現在里親を探しているワンコは以下のURLから確認できます。

https://jinsekiadmin.wixsite.com/peacewanko

柴犬が募集しているかどうか分からないときは、里親希望者事前アンケートに記入しましょう。
「検討したいので相談に乗って欲しい」を選択、「気になるワンコがいたらお教えください」の欄に柴犬を入力すれば、里親募集しているかどうかを事前に把握することができます。ここを確認することで、よりスムーズに柴犬の家族を迎えることができるでしょう。また、アンケートフォーム内の「相談したい内容をお聞かせください。」の部分に、柴犬の里親募集があるか入力することでも、事前に調べることができます。

ピースワンコでの譲渡の流れは?負担費用は?

まず、神石高原譲渡センターをはじめとするピースワンコの施設に行き、実際にワンコたちに会いにいきます。その際に、スタッフさんからご自身の要望に沿ったワンコを紹介してもらえます。紹介してもらったワンコが気に入れば、里親希望申込書提出と身分証を提出。申込書に不備がなく受理されると、スタッフが家庭訪問に訪れます。家庭訪問の内容は、30分~1時間程度の家庭環境の確認と、飼育方法やしつけの相談などの面談です。問題がないと判断されれば譲渡誓約書にサインし、ワンコが譲渡されます。
譲渡にかかる負担費用は5万円。この5万円には、譲渡までの養育費や、マイクロチップ装着費、避妊去勢費用、医療費の一部が含まれています。病気などのさまざまな事情で、避妊去勢手術を受けていないワンコの場合は、負担費用が3万円です。これらの負担費用は、ペットショップから柴犬を家族に迎えるよりも、費用面でもリーズナブルです。

柴犬の良きパートナーになれるか見極めて

柴犬は愛嬌もあり、しっかりと愛情を注げば、よきパートナー・家族になってくれる存在です。しかし、柴犬のことをあまり理解せずに飼い始めると、お互いにいいパートナーになるのは難しいかもしれません。
柴犬の特性を理解し、責任をもって飼える体制を整えた際にはぜひ、柴犬を迎える手段のひとつとして、里親になってみることを検討してくださいね。また、里親にならずとも家族を探すワンコを助けることはできます。ピースワンコなど、殺処分を減らす取り組みをしている団体への寄付もその手段の一つです。

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