2021年10月8日

東京で犬の里親を募集しているところは?里親の心構えも解説

東京で犬の里親になるなら、保護犬を譲渡している施設・団体の利用がおすすめです。犬種などで探す場合には里親募集の掲示板を使う方法もあります。本記事では、東京で犬の里親を募集している施設・団体をご紹介。また、里親募集の掲示板・サイトを使うときの注意点を解説します。里親になるための心構えとして、犬を飼育するために生涯必要な経費や毎月の支出額もあわせて説明するので、ぜひ参考にしてください。

東京で犬の里親を募集している施設・団体は?

東京で犬の里親を募集している施設・団体は?

東京には保護犬の譲渡を行っている施設が複数あります。行政機関のほか、行政機関から保護犬を引き受けた施設・団体もあるので、東京で里親を希望される方はぜひ参考にしてください。

保護犬を譲渡する施設・団体

東京で保護犬の里親を募集している主な施設・団体は下記のとおりです。

・東京都動物愛護相談センター https://wannyan.metro.tokyo.lg.jp/
・ピースワンコ・ジャパン 世田谷譲渡センター https://wanko.peace-winds.org/facility/setagaya.html
・ピースワンコ・ジャパン あきる野譲渡センター https://wanko.peace-winds.org/facility/akiruno.html

広島県に拠点を置くピースワンコ・ジャパンは、東京の世田谷区とあきる野市に譲渡センターを設けています。愛護センターから保護した犬を広島の神石高原シェルターで人馴れするようにトレーニングを実施。さらに、世田谷区やあきる野市の譲渡センターに移動した後、都内の住宅環境に慣れるための練習を行っています。

施設・団体の見学や譲渡会に行く

保護犬を譲渡している施設・団体を通して里親になるには、施設・団体の見学や定期的に行っている譲渡会がおすすめです。各施設・団体に直接出向くと、里親希望の人の家族構成やライフスタイルに合う犬を紹介してくれます。また、譲渡会なら里親を待っているたくさんの犬に出会うことができるでしょう。

施設・団体によって応募方法や見学方法が異なります。まずは各施設・団体の公式ホームページを確認して問い合わせてください。

東京で子犬・小型犬・大型犬の里親募集を探すには?

東京で子犬・小型犬・大型犬の里親募集を探すには?

自宅の大きさや広さ、家族構成によっては、犬の年齢や種類をしぼって探したい人も多いでしょう。ここでは、特定の年齢や犬種にしぼって探す方法をご紹介します。

里親募集サイトや掲示板を使う

子犬・小型犬・大型犬など特定の年齢や犬種にしぼって探すなら、里親募集サイトや掲示板が便利です。
里親募集サイトや掲示板は、犬を譲渡したい人と里親になりたい人との縁を結ぶシステムです。里親募集サイトや掲示板によってキーワード検索や特定の犬種(チワワ・柴犬・ゴールデンレトリバーなど)、地域(品川区・立川市など)にしぼって探すことができるので、自分の希望に添う犬を見つけられるでしょう。

里親募集サイトや掲示板の注意点

里親募集サイトや掲示板は募集をかけている相手が個人ということも多いです。個人の場合、飼い主の事情で飼育できなくなったり、自発的に野良犬の保護活動をしたりなど募集事情はさまざまです。また、相手が個人だと元の飼い主とトラブルが生じることも考えられます。

また、なかにはトラウマを抱えている影響で問題行動を起こす犬がそのまま譲渡されるケースも。里親募集サイトや掲示板で犬の里親になる場合は、このような点に注意する必要があります。

一人暮らしや高齢者でも里親に応募できる?

一人暮らしや高齢者でも里親に応募できる?

犬の里親を希望する人の中には、一人暮らしや高齢者という人もいるでしょう。ここでは、一人暮らしや高齢者が犬の里親になれるのか?について解説します。

一人暮らしの場合

一人暮らしの場合だと下記の課題が懸念され、譲渡を拒否されることも多いです。

・仕事で家を空ける時間が多く、ペットに長時間留守番をさせてしまう
・長期入院など飼い主に何かトラブルがあったときに、犬の世話をする人がいない
・結婚や子育てなど今後変化するライフスタイルによって手放す可能性がある

一人暮らしで犬の里親を希望する人は、成犬など手にかかりにくい子を探す・万が一の預け先を確保する・ライフスタイルが変化しても犬の寿命まで一緒に過ごす覚悟を持つ、など懸念される課題をクリアするように環境を整えておくといいでしょう。 その上で、里親募集している相手にアピールしてください。

高齢者の場合

里親に応募した人が高齢者の場合も、譲渡が難しくなる可能性が高いです。保護犬を譲渡している東京都動物愛護相談センターでは、譲渡を受けるための条件の一つに「都内在住で20歳以上60歳以下の方」と明記しています。東京都動物愛護相談センター経由だと60歳を超える高齢者は里親になるのは厳しいでしょう。

しかし、高齢者が飼っていた高齢犬を別の高齢者の方に譲渡する活動を行っている施設・団体も存在します。高齢者が犬の里親を希望するなら、各施設・団体の里親条件をチェックしてください。

犬の里親になるための心構え

犬の里親になるための心構え

犬を探す前に里親になるための心構えを持ってください。ここでは、犬を飼うときにかかる費用や持つべき気持ちについて解説します。

費用を把握しておく

犬を飼育するためにどのくらいの費用がかかるのかを把握する必要があります。発生する費用の内容は下記のとおりです。

・マイクロチップ装着
・避妊去勢
・ワクチン
・予防注射
・怪我や病気の治療
・ご飯
・日用品(首輪・リード・食器・おもちゃ、など)
・生活必需品(ケージ・シーツ、など)
・シャンプーやトリミング

保護犬の施設や団体から譲渡され里親になるときは、初期費用(マイクロチップ装着費・避妊去勢費用など)として約5万円かかります。また犬の平均寿命(14.48歳)から算出される生涯必要経費は207万3,531円※です。犬1頭に対して発生する1ヶ月の支出額は1万2,020円※(医療費含む)かかるという調査結果も出ています。

犬の里親になるということは、上記の費用が発生するということを念頭においてください。

※一般社団法人 ペットフード協会「令和2年(2020年)全国犬猫飼育実態調査(犬 飼育・給餌実態と支出)」

家族の一員になるという気持ちで迎える

犬の里親になるためには、譲り受ける犬が過ごしやすい環境を整えて家族の一員として迎え入れましょう。食事、トイレ、リードなど犬を飼育するために必要な道具を用意するほか、おもちゃやおやつなど犬が喜ぶものを準備してください。

保護犬の譲渡を行なっている施設や団体なら、犬のクセや特徴も把握しているので事前に教えてくれます。里親募集サイトや掲示板を利用する場合も、前の飼い主ときちんと話し合い、特徴や注意することの確認が必要です。

犬の世話は途中で投げ出せるものではありません。家族の一員として「最後まできちんと責任を持つ」という気持ちを持ってください。

保護犬の施設・団体への見学や譲渡会に行きましょう

保護犬の施設・団体への見学や譲渡会に行きましょう

東京には保護犬を譲渡する施設・団体が複数あり、直接見学に行くと里親を希望する人にマッチする犬を紹介してくれます。また、施設・団体によっては、保護した犬の人慣れトレーニングを実施しているため、譲渡された後も愛犬との生活がスムーズに行えるでしょう。 里親募集サイトや掲示板を利用するなら、前の飼い主とのトラブルなどに注意してください。

犬の平均寿命は14.48歳で、毎月少なくない費用が発生します。犬の里親になるなら、「家族の一員として一生一緒にいる」という心構えを持って迎え入れてください。

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