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ピースワンコ・ジャパン | 保護犬の里親探し・譲渡を促進

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ピースワンコ・ジャパンが殺処分ゼロに取り組むようになった”きっかけ”

2012年から始動しているピースワンコ・ジャパン・プロジェクトが活動に取り組み始めたのには、1つのきっかけがあります。それは、殺処分を寸前で免れ、今は災害救助犬として活躍する夢之丞(ゆめのすけ)との出会いです。

 


夢之丞は、広島県動物愛護センターのガス室の前で、冷たい床にポツンと置かれたケージの隅に、震えながらうずくまっていました。おびえた表情で、まるで自分の気配を消そうとしているかのようでした。殺処分される仲間たちの最後の叫びを聞いていたからでしょう。一緒に行ったスタッフが抱き上げると、夢之丞はついに自分の番が来たと思ったのか、30秒以上も失禁が止まりませんでした。殺処分機「ドリームボックス」の壁には、もがき苦しんだ犬の生爪まで残っていました。それを見た瞬間、大西健丞(ピースウィンズ・ジャパン代表理事)は殺処分をなくすために力を尽くすと心に誓い、証として夢之丞に自分の名前の1字を与えました。


2016年4月、ピースワンコ・ジャパンは広島県で殺処分対象になった犬の「全頭引き取り」に踏み切りました。この決断は非常に悩みましたが、自分たちがやらなければ、全国ワーストを記録した広島の殺処分の状況は10年たっても変わらないと思いました。また、十分な資金がたまるまで待っていたら、その間に何千頭もの命が奪われることも決断の後押しになりました。


「全頭引き取り」は日本中でも前例のないチャレンジです。前例がないからこそ、多くの困難にも直面しました。始めてみると、保護した総数は初年度1395頭、2年目は1816頭にのぼりました(愛護センター以外からの引き取りや、妊娠した母犬が引き取り後に出産した子犬などを含む)。しかし、私たちが引き取りを拒否すれば殺処分が再開されることは明白です。野犬や病気の犬などを含めてすべての犬に門を閉ざすことなく、定期的に動物愛護センターからの引き取りをおこなっています。


そして、苦しいなかでも、私たちはこの挑戦に光明を見出しています。新しい家族のもとへ送り出す犬の数は月に60-80頭のペースにまで増えており、逆に引き取りは昨年に比べて減少傾向にあります。努力を続ければ、近いうちに譲渡が引き取りを上回る状況を必ず実現できると考えています。

「殺処分機を二度と稼働させない」という誓いを、私たちは最後まで守る覚悟です。皆さまのご協力を引き続き宜しくお願い致します。

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