2022年3月24日

「保護犬」がもっと身近な存在になるために

皆さんは「保護犬」にどのようなイメージをお持ちでしょうか?怖がり、シャイ、飼いづらい・・・もしかしてそんな不安をお持ちの方もいるかもしれません。今まで犬と暮らしたことがないけれど「保護犬」を迎えられるだろうか?雑種のコが多くてどんな性格かよく分からない。そんなお声を聞くこともあります。

 

ピースワンコの保護犬には、生後数か月の子犬から成犬、シニアなど様々な年齢層の犬たちがいます。また山の中で生まれて「野犬」として育った犬もいれば、長い間ネグレクトを受けていた犬や病気の犬、怪我をしている犬などもおり、それぞれが多様なバックグラウンドを持つ個性豊かな犬たちばかりです。

 

そのため家族として迎えたら、そのコのペースに合わせて少しずつ距離を縮めていき、お互いを理解し合い信頼関係を築いていくことが大切です。このコラムでは、「保護犬と暮らす」うえで役立てていただける“小さなヒント”をご紹介していきたいと思います。

 

ピースワンコの保護犬を迎えてくださった里親様からは「かけがえのない家族になりました」「このコ以外もう考えられない」というお声をよくいただきます。シャイで怖がりな性格のコも多いですが、信頼関係ができてくるとこの上なく可愛らしい表情やしぐさを見せてくれます。

たとえば、家族に迎えた当初は部屋の隅にじっとして動かなかったけれど、少しだけ歩き回れるようになった。ちょっとずつ家族に近寄って来てくれるようになった。人前で食べられなかったのに、手からオヤツを食べてくれるようになった。いつも丸まって寝ていたのが、ある日ヘソ天で無防備に寝ていた、などなど。普通の飼犬には当たり前の小さなことでも、シャイなこのコたちにとってはそうではありません。でも家族の一員として愛情をこめてお世話をしていけば、時間はかかるかもしれないけれど、いつの間にかできることが増えていきます。このコたちの変化をみつけるのはとても楽しく、毎日新しい発見があります。そしていつか必ず、人生でかけがえのない大切なパートナーになってくれます。ワンコの成長に家族みんなの会話も弾みますし、保護犬を飼うまで知らなかった温かい気持ちを共有するようになった、という声もお寄せいただいています。

 

このコラムで紹介していく“小さなヒント”が、「保護犬と暮らす」皆さんや「保護犬を迎える選択肢」を検討しておられる皆さんの参考になれば嬉しいです。

 

この命を消さないために「ワンだふるサポーター」でご支援お願いします。

 

おすすめ記事

  • 保護犬を迎えて 片桐家の「ちゃこ」と「はな」

    目次スイートホームちゃことはな犬のいない散歩なんてコキア色のちゃこはなのお迎え愛すべきギャップ「なんなんだ?」といえる愛 スイートホーム 芸人、俳優、造形作家と、多彩に活躍する片桐仁さん。 2頭の保護犬と共に暮らす愛犬家 […]
  • 【遺贈寄付】故人の想いが込められた浜松譲渡センター

    目次ひとりからみんなで犬のぬいぐるみと一緒に犬たちにできること東海で最大の取り組みを「静岡のワンコたちも救う」苦労も超えるオープンに向けて ひとりからみんなで イギリスの音楽家のジョン・レノンは 「ひとりで見る夢はただの […]
  • 手のひらと肉球をつなぐもの

    目次春雷と愛犬音響トレーニング雷の轟音をやり過ごす方法雨宿りの思い出ずぶ濡れでなぜ悪い犬と暮らせば勇気だって湧いてくる 春雷と愛犬   春雷、という言葉がある。 春の到来を伝える雷ともいわれ、 雷鳴に驚き、冬眠 […]
  • 卒業4000頭目!「ごーちゃん」卒業!

    2023年10月29日、ピースワンコでは記念すべき卒業4000頭目のワンコ「ごーちゃん」が、岡山譲渡センターから里親様の元へ卒業していきました! 2023年3月14日に保護された「ごーちゃん」は、当時、推定1歳くらいの野 […]
  • 保護犬を家族に迎える文化を。官民一体で「殺処分ゼロ」へ!

    ピースワンコは広島県の要請のもと、往復4時間かけて定期的に動物愛護センターへ通い、殺処分対象の犬たちを引き出しています。愛護センターは飼育放棄犬や野犬で溢れかえっており、私たちは怖がりな野犬や咬傷犬など、愛護センターでの […]

Supportご支援の方法

「里親になるのは難しい...」 という方にも、様々なご支援をいただいており、
「殺処分ゼロ」を実現するためにはあなたのご支援が必要です。
寄付、ふるさと納税を使ったご支援、ボランティア、物品寄贈など、あなたにあった方法でご検討ください。