保護犬との生活で気をつけてほしいこと🐶〜家族に迎え入れた保護犬の安全のために、脱走に気を付けましょう!~

ピースワンコのワンコたちは、飼育放棄や野犬など、様々な生い立ちを持った中で保護されました。病気の放置や狩猟用の罠などで、一時は命の危機にさらされていた子も少なくありません。

そんな中、「一緒に暮らそう。」と家族に迎え入れてくださった里親様みなさまに、改めて感謝申し上げます。

●元野犬で家の中で暮らすことも初めてのワンコもいます。この場所が安全だと理解して、人間と信頼関係を築くまでしばらくの間は接し方に気をつけてみてあげてください。

例えば・・・

・まず、ワンコが安心して過ごせる場所をつくる(ケージ、クレートなど)
・2,3日は排泄できなかったり、ご飯が食べられなかったりするかもしれないが、健康的には問題ないのでそっとしておく
・怖がっているのにグイグイ寄って行かない(ワンコの方から寄って来てくれるまで待ってあげる)
・お散歩の時はワンコの様子をよく見てあげながら、少しずつ慣らしてあげる
(→大きな物音(車やバイクのエンジン音、強風、工事音、子供の騒ぎ声 等)は怖がります)
・他のワンコと出会った時は、まずは距離を取りながら様子を見る

●次に、優しい里親さんの元で、新たな犬生をスタートした元保護犬たちの日常が、いつまでも安全で、幸せな暮らしであるよう、脱走防止対策について解説します。

里親様には、今一度ご確認いただき、必ず守っていただきますよう、お願いいたします。

 

①手持ちのシングルリード一本でのお散歩はとてもキケンです!必ず肩掛けのダブルリードを使い、ハーネスと首輪に正しく繋ぎましょう。

≪お散歩に出発する前のチェック項目3つ☝≫

□ハーネスは正しく装着できていますか?(首輪よりも後ろ、前肢がきちんと通っているか)
□リードの先は正しく繋がっていますか?(すず工房のリードの場合:長いほうが首輪、短い方がハーネス)
□リードはしっかり肩にたすき掛けできていますか?

※リードの先を2つともハーネスに付けてしまうと、ダブルリードの意味がなくなってしまいます!

必ず、首輪に一本、ハーネスに一本付けるようにしましょう。

※手持ちのシングルリードだけのお散歩も非常に危険です。手からリードが離れてしまえば、追いかけるしかありません。必ず、ダブルリードでお散歩しましょう。

必ず戸締りを確認してから、ケージやクレートの戸を開ける

ちょっとした隙間からでも脱走します。このくらいなら大丈夫という油断が、多くの脱走事故を招きます。

「戸締り」→「ケージ/クレートの解放」の順番を必ず守りましょう。

中学生以下のお子様にはリードを引かせない

パニック状態になったワンコは、とても強い力で逃げようとします。怪我や事故に繋がるので、小さなお子様にリードを引かせるのはやめましょう。

ワンコが止まった時は無理に引っ張らない

ワンコが後退すると、ハーネスが抜ける恐れがあります。止まったら無理に引っ張らずに、様子を見てあげてください。

外で係留しない、ノーリードで庭に出さない

お留守番中はケージやクレートに入れておく

環境に慣れてきた時の油断が、一番の大敵です。ご家族全員で必ずご確認下さい。

◆もしも、ワンコが脱走してしまったら・・・


脱走した時にはパニック状態になっていることが多いため、「そのうち帰ってくるだろう」という油断は禁物です。すぐに捜索を始めて下さい。

・すぐにピースワンコ、保健所、愛護センター、最寄りの警察署などに連絡をしましょう。

・逃げた方向や心当たりのある場所などを片っ端から探しましょう。

・目撃情報の聞き込み(見かけた時間、場所、向かった方向などを聞く)。

・SNSなどで迷子情報を拡散する。

【脱走時のピースワンコの動き】

・ご連絡を頂いた時点でスタッフが現場へ向かう

・捜索チラシの作成

・聞き込み、ポスティング

・SNSでの拡散

・捕獲機、トレイルカメラなどの貸出し

・その他、捕獲に向けてできる限りのことをサポートします。

<近くに姿が見えている場合>

・好きなおやつなどでおびき寄せてみてください。近寄ってこない時は、無理に追いかけずに、お家の周りにおやつやニオイのきついもの(唐揚げや焼いた肉など)を置いておくなどして、様子を確認しながら寄って来るのを待ってください。

<どこに逃げたか分からない場合>

お住まいの管轄の警察署と保健所に迷子になったことを連絡してください。見つかった時には鑑札番号やマイクロチップなどで飼い主さんを特定して、連絡が入ってきます。

※必ず、首輪に迷子札や鑑札を付けましょう。付いていないと確認ができなくなります。

<お家の中でも要注意!>

これからの暑い季節、特に窓を開けっ放しにしてしまいがちです。ここから脱走してしまうケースもありますので、ケージに入れたり、脱走防止の柵を必ず設けるなどの対策を徹底しましょう。

脱走してしまったことで、動物愛護センターに収容されたのち、飼い主を特定できない場合は殺処分されてしまうかもしれません。

一度殺処分寸前で救えた大切な命。脱走はもちろん体調の変化など、気になることがありましたらいつでもご相談ください。譲渡したあとも、飼い主さんとワンコの幸せを、出来る限りサポートしてまいります。

 

●野犬として育った犬たち

脱走してしまう多くの犬のタイプが、元野犬の子たちです。保護される前は、自分たちで狩りをして自然の中で生きてきました。

野生の中では「人に遭遇すること=命の危険」と認識します。そのため、威嚇したり怯えて固まってしまったり、逃げてしまう習性があるのです。

そんなワンコたちは保護されてから初めて人間社会の環境に入ります。

ワンコにとって保護されてからの環境は、見るものすべてが新しい世界です。

たとえば、これまでは絶対に近寄らなかった、「人間」とすれ違ってもパニックを起こさなくなるように、また、住宅街などを通れるように、段階を重ねてお散歩練習を含めた人馴れトレーニングを行います。

また、スタッフ宅でのお泊り体験などをとおして人との生活の楽しさを覚え、全国の譲渡センターにお引越しをし、また新しい環境になります。

譲渡センターでの生活の中も、ワンコにとってはまた新しい世界。ここでも人馴れトレーニングを継続しながら里親さんとの出会いを待ち続け、ようやく貴方と出会います。

●慣れない新生活、里親さんの優しさが伝わるまでには…

新しい住まい、街、家族、自分を取り巻く環境の匂い。ここでまたワンコたちは、新しい環境に慣れていかなくてはなりません。緊張してその場から逃げ出したくなってしまう子も中にはいます。

迎え入れたワンコに里親様の心の優しさが伝わり、安心して生活してくれるまでには、少し時間が必要な場合もあるかもしれません。

●さいごに

繰り返しになりますが、譲渡センターでは、譲渡後でもご相談を承っています。環境に慣れていくきっかけや、より絆を深められるきっかけを一緒に作れたら、私たちも嬉しいです。