2021年12月15日

【引き出し】保護したすべての犬たちが「幸福」だと思える日々を送れるように

私たちは広島県からの要請を受けて、いまも定期的に動物愛護センターから殺処分予定の犬たちを保護(引き出し)しています。引き出しても引き出しても、愛護センターからの要請はなくなりません。私たちの想いと引き出しの様子をお伝えしたいと思います。

●ピースワンコ・ジャパン・プロジェクトリーダー 安倍誠から皆さまへ
処分になってよい「命」はこの世に存在しません。全ての命は、生きる喜びや幸せを感じる為に生まれてきたはずです。たった一度限りの命です。今この時も、殺処分一歩手前で「生きたい」という縋る思いで助けを待っているワンコが日本中にいます。 これからワンコを家族に迎えようと考えている方はどうか『保護犬』を迎えるという選択肢を考えてください。『保護犬』を迎えて頂ければ、命が繋がります。 弱い立場の命の為に、見て見ぬふりをしない選択をしていただきたいと思います。
全ての命を幸せにするために、お力をお貸しください。よろしくお願いします。

 
2021年11月16日は陽射しがとても暖かい日でした。 動物愛護センター向かう途中、楽しそうにお散歩をする人と犬の姿と何度もすれ違いながら、現場へ向かいました。 センターに到着したあと、今日保護する犬達がいる所へ向かいます。
 
スタッフたちは「大丈夫だよ」「怖くないよ」と優しく声を掛けながら一頭一頭の側にいき、動物愛護センターの職員さんから、それぞれの保護された経緯や負傷箇所などを確認します。
 
犬たちはケージの中で「次はどんな恐怖が待ち受けているのか?」とばかりに、人間から顔を背けて気配を消しているように小さくなっていました。 この日、広島県内3箇所の動物愛護センターから、ケガをしている犬や山中などで保護された野犬、そして、家族に捨てられてしまった飼い犬たち、全部で14頭を保護しました。

 
動物愛護センターから保護するワンコを全頭車に乗せ、ピースワンコの神石高原の検疫犬舎に向かいます。 検疫犬舎に到着したら、ワンコたちを部屋へ移動して休ませ、スタッフが一頭一頭に「名前」を付けていきます。

 
ピースワンコにやって来てから卒業するまでの記録をするためのカルテを作成した後、獣医師による診察、検査、ワクチン接種、マイクロチップの埋め込みなどを全頭に行っていきます。

 
この日保護した犬の中に、ひときわ怖がりな男の子のワンコがいました。
彼は、まだ推定1歳。ピースワンコの搬送用のケージに移動する際も、恐怖心から小さな体で精一杯の力をふり絞るように威嚇し、抵抗していました。

 
そんな怖がりな彼には「ジニア」という名前が付けられました。
「ジニア」は花の名前で、和名は「百日草」。
長い期間を色彩豊かに咲き続け、丈夫で色あせしにくいのが特徴の花で、花言葉には『幸福』という意味もあります。

 
「ジニア」をはじめ、保護したすべての犬達の犬生が色彩豊かで「幸福」だと思える日々を送れるように、ピースワンコを支え応援して下さっているたくさんの皆さまとともに、これからも誠心誠意、活動を続けてまいります。
ぜひ引き続きの応援をよろしくお願いいたします。

 

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