2022年6月17日

【保護活動】狩猟罠にかかった保護犬のその後

動物愛護センターに保護されたワンコたち。

検疫犬舎で働いているスタッフは、定期的に動物愛護センターへ赴き、保護された犬を引き出します。今回は、狩猟罠にかかったワンコを含め、今回は20頭いるとのこと。
20頭のうち4頭は所有権放棄、残りの16頭は野犬です。その中には狩猟用の罠にかかってしまった野犬もいました。ケガがひどい場合は、病院に連れて行く必要があるかもしれません。

また、野犬は犬同士のコミュニケーションには慣れていますが、人と触れ合ったことがない場合も多く、人に対する警戒心はかなり強め。
まずは、最善の医療処置を行なって健康状態を万全にしたら、人との距離を縮めるためのトレーニングを行います。
どんなワンコでも、愛情を込めれば少しずつ人に慣れ、いずれは新しい飼い主さんのもとで幸せに暮らしてほしいと考えています。

狩猟用の罠で瀕死の大ケガをしてしまうことも。

動物愛護センターへ到着すると、トラバサミやくくり罠といった狩猟用の罠で、足を大ケガしているワンコも。

トラバサミは、スイスやドイツといった動物福祉の先進国では全面的に禁止されています。

日本では山の中に無差別に仕掛けてあり、野生動物や犬たちがかかってしまうのです。これまでピースワンコが保護してきた犬の中には、罠のせいで3本足や2本足になってしまったり、骨に達するほど深い傷を負ってしまった子たちもいました。ときには、罠にかかったまま瀕死の状態にある犬を保護したこともあります。

殺処分のない世界を目指して、一歩ずつ進んでいく。

保護しても保護しても、保護犬がいなくなることはありません。
今回保護した犬たちの命をつなぐことはできましたが、全国の動物愛護センターでは日々殺処分機の中で、もがき苦しみながら最期を迎えている犬たちがたくさんいるのです。
ときには、罠にかかったまま瀕死の状態にある犬を保護したこともあります。

私たちだけでは微力で、できることは限られています。それでも、私たちピースワンコは、目の前の命を保護して譲渡する。まずは1頭1頭を幸せにするということを大切にしながら、活動を全国へと広げていきたいと思っています。

殺処分のない世界を目指して、一歩ずつ進むことができれば…。ピースワンコのスタッフたちは、今日も保護したワンコたち1頭1頭と真剣に向き合っています。

今回の記事はYouTubuにて配信しています。ぜひ、ご覧ください。https://youtu.be/MojmdfB4vj0

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