2022年9月5日

【譲渡活動】結ばれていた赤い糸 -幸せになったワンコの話-

ある日、ピースワンコのあきる野譲渡センターに、里親希望者様事前アンケートフォームから1件のお問い合わせが入りました。新潟県在住の方からで、“里親募集中の「マラサダ」が、1年ほど前に亡くなった先代犬に雰囲気が似ていて気になるので面会したい”とのこと。遠方なのでオンライン面会の日程をメールで調整させていただいたところ「すぐにでも会いに行きます」とお電話をいただき、翌日、あきる野に来ていただくことに。

マラサダは怖がりで慎重な性格で初対面の人には警戒してしまう子でしたが、面会当日、初めて会う里親希望者様の手からオヤツを食べたり、一緒にお散歩したり撫でてもらったりすることが出来ました!里親様は、マラサダの雰囲気が先代犬「サダハル」さんと似ているだけでなく名前も似ているので、運命を感じてすぐに会いたかったのだそうです。直接面会したあと「ぜひ我が家に迎えたい、何度でも会いに行きます!」とおっしゃってくださいました。
譲渡に向けて、お宅訪問や迎えていただく際の事前準備などを進めていくことになりましたが、スタッフも驚くほどスピーディに進み、トントン拍子にマラサダの卒業の日が決まりました!

そして、マラサダの卒業の日。譲渡手続きを進めるうちに、次々と不思議な偶然が発覚しました。
里親様がご用意くださった首輪がマラサダがあきる野譲渡センターで使っている物と全く同じものだったり、マラサダの誕生日がお母さまの誕生日と同じだったり、譲渡センターにある棚が里親様のご自宅の棚と同じ商品だったり。いくつもの偶然の一致が見つかったのです!あまりに偶然が重なりすぎて驚きの連続。里親様もスタッフも「運命」としか思えませんでした。

卒業の日、マラサダは先代犬「サダハル」さんと「マラサダ」から「サダ」を受け継ぎ「新右衛門重定(しんえもんしげさだ)」という立派な名前になりました。ハーネスに新しい名前の刺繍(特注です!)が輝いています!


卒業してから1ヶ月後、里親様から嬉しいお便りが届きました。

「1ヶ月経ちますが、もう数ヶ月過ぎたんじゃないかと思うほど充実した毎日を送っています。クレートの中にいることが多いけれど、呼びかけると反応したり、オヤツに釣られて寄ってきたりと、少しずつ慣れてきたようです。散歩は尻尾を振って歩くようになり、嬉しくて田んぼのあぜ道を飛び跳ね走り回ることもあります。」
里親様にすっかり気を許すようになった新右衛門重定さんは、目を半分開けながら無防備な愛らしい表情をして寝ている時もあるそうです。里親様は、新右衛門重定さんのペースに合わせて無理にスキンシップを取らないよう気をつけながら、慎重に少しずつ距離を縮めてくださっておられます。メールの終わりには、「写真をお送りするので、ぜひ見ていただきたいです。宇宙で一番可愛いと、我が家の中心となっております」と、愛情あふれる言葉がつづられていました。

酷暑が過ぎて涼しい秋になった頃、新右衛門重定さんは家族と一緒に、あきる野譲渡センターへ遊びに来てくれることになっています。スタッフ一同、いまからその日が待ち遠しいです。

 

 

▼ たくさんのワンコ達が出会いを待っています。
~ 里親募集ページはこちらから ~

 

▼ふるさと納税でご支援をお願いいたします。

 

 

 

いいなと思ったらシェア

おすすめ記事

  • 保護犬を迎えて 片桐家の「ちゃこ」と「はな」

    目次スイートホームちゃことはな犬のいない散歩なんてコキア色のちゃこはなのお迎え愛すべきギャップ「なんなんだ?」といえる愛 スイートホーム 芸人、俳優、造形作家と、多彩に活躍する片桐仁さん。 2頭の保護犬と共に暮らす愛犬家 […]
  • 【遺贈寄付】故人の想いが込められた浜松譲渡センター

    目次ひとりからみんなで犬のぬいぐるみと一緒に犬たちにできること東海で最大の取り組みを「静岡のワンコたちも救う」苦労も超えるオープンに向けて ひとりからみんなで イギリスの音楽家のジョン・レノンは 「ひとりで見る夢はただの […]
  • 手のひらと肉球をつなぐもの

    目次春雷と愛犬音響トレーニング雷の轟音をやり過ごす方法雨宿りの思い出ずぶ濡れでなぜ悪い犬と暮らせば勇気だって湧いてくる 春雷と愛犬   春雷、という言葉がある。 春の到来を伝える雷ともいわれ、 雷鳴に驚き、冬眠 […]
  • 卒業4000頭目!「ごーちゃん」卒業!

    2023年10月29日、ピースワンコでは記念すべき卒業4000頭目のワンコ「ごーちゃん」が、岡山譲渡センターから里親様の元へ卒業していきました! 2023年3月14日に保護された「ごーちゃん」は、当時、推定1歳くらいの野 […]
  • 保護犬を家族に迎える文化を。官民一体で「殺処分ゼロ」へ!

    ピースワンコは広島県の要請のもと、往復4時間かけて定期的に動物愛護センターへ通い、殺処分対象の犬たちを引き出しています。愛護センターは飼育放棄犬や野犬で溢れかえっており、私たちは怖がりな野犬や咬傷犬など、愛護センターでの […]

Supportご支援の方法

「里親になるのは難しい...」 という方にも、様々なご支援をいただいており、
「殺処分ゼロ」を実現するためにはあなたのご支援が必要です。
寄付、ふるさと納税を使ったご支援、ボランティア、物品寄贈など、あなたにあった方法でご検討ください。