メニュー

ピースワンコ・ジャパン ワンコとヒトの幸せのために

TOP >お知らせ

お知らせ

2018/12/28

「殺処分ゼロ」の継続が1000日になりました!また、2018年もご支援いただき、ありがとうございました。

 2016年4月から続いている広島県の犬の「殺処分ゼロ」が、12月26日で1000日になりました。この間、私たちは、広島県内の自治体の動物愛護センターから、殺処分されることになった犬たちをすべて引き取り、彼らの命を守る「最後の砦」の役割を果たしてきました。継続1000日の達成は、寄付、サポーター、里親、ボランティア活動など、さまざまな形でピースワンコ・ジャパンの活動を支えてくださった、すべての支援者の皆さまのおかげです。心より御礼を申し上げます。

 この1000日間にピースワンコが保護した犬の総数は、4200頭を超えました。私たちは引き取った犬たちにより快適な環境を用意するため、冷暖房や庭がついた犬舎の増設を急ピッチで進めてきました。2016年4月以降に完成した犬舎は約350部屋(譲渡センターを含む)、建設費は計約5億円にのぼります。飼育頭数は10倍以上の約2600頭に増えましたが、現在は100人を超えるスタッフが保護犬の世話に携わっています。

譲渡にも力を注いできました。2016年に世田谷(東京)、17年に福山(広島)、そして今年はあきる野(東京)、生駒(奈良)、岡山の3カ所の譲渡センターをオープンし、譲渡の拠点は本拠地の広島県神石高原町とあわせて全国8カ所に増えました。その結果、里親さんに巡り合えた幸せな保護犬の数は今年、月平均50頭にまで増え、活動を始めてからの累計では現在までに1233頭が譲渡されました。こうして保護犬たちの命を新しいご家族に引き継いでいけることは、スタッフ全員にとって一番の喜びであり励みです。

 広島県の犬・猫の殺処分数が2011年度に全国ワースト(8340頭)を記録したことを受け、私たちは2013年9月、「1000日以内に犬の殺処分をなくす」と宣言しました。犬舎などの受け入れ態勢の整備を進めた結果、期限を2カ月半前倒しし、16年4月に「殺処分ゼロ」をスタートさせました。猫についても、県内の保護団体が同年8月から「全頭引き取り」を続けており、広島県は一転して殺処分のない県に生まれ変わりました。

 しかし、「殺処分ゼロ」を維持するのは決して簡単なことではなく、1000日の間にはさまざまな困難がありました。特に、引き取りが想定の2倍近くにのぼったことは、最大のチャレンジでした。さらに、保護する犬の大半が野犬で、人に馴らすのにはかなりの根気がいります。老犬、乳飲み子、重い病気やケガを抱えた犬も多くいます。

 私たちは、一つひとつの命と真剣に向き合い、犬たちの健康と幸せを願って必死で頑張ってきました。もちろん、すべてが完璧というわけではありませんが、保護しなければ、毎週何十頭もの犬たちが間違いなくガス室で殺処分されてしまいます。現場で日々起きるさまざまな問題に悩み、苦しみ、改善に向けて試行錯誤しながら、それでも絶対にあきらめない覚悟で、すべての命を救うためにベストを尽くしています。

 そうしたなか、増え続ける犬の世話や感染症の予防対策に追われ、過年度に一部の保護犬について狂犬病の予防注射が遅れた問題では、当局の捜査を受ける事態になり、多くの方々にご心配とご迷惑をおかけしました。現在は法令に適合した形で遅滞なく接種できる体制を確保し、問題は解消されておりますが、このような問題が起きたことを真摯に反省し、今後とも法令順守を徹底していく所存です。

 犬たちへの悪影響を顧みず、心ない誹謗中傷で私たちの活動を妨害しようとする人もいます。私たちの犬の飼育環境については、県による度重なる調査でも「特段の問題はない」との評価を受けていますが、雑誌やインターネット上の投稿のなかには、「虐待」などと意図的にセンセーショナルな表現で攻撃するものもあります。
一つの目標に向かって活動を進めるなかで、さまざまな立場や意見の違いがあることは承知しています。しかし、一方的な妨害によって活動に支障が生じ、犬の命が脅かされることは看過できません。特に悪質なものや、大きな影響が懸念されるものについては、やむを得ず法的措置をとっておりますし、今後も厳しく対応する方針です。もちろん、私たちの決意が揺らぐことはありませんし、飼育環境の一層の向上にも引き続き努力します。

 ピースワンコは来年以降も、日本中で殺処分をなくすことを目標に、前例のない挑戦を続けます。譲渡の拡大はもちろんのこと、1000日間の経験をふまえ、保護犬たちをより丁寧にケアしながら無理なく活動を続けられるように、自治体や他団体との協力態勢を強化していきたいと思います。世界基準の動物福祉の実現と、保護犬を引き取るという選択を社会に定着させることにも力を注ぎます。

 また、殺処分を止める水際対策だけでなく、そもそも殺処分対象になってしまう犬を減らす根本的な対策も重要です。捨て犬を生まない社会をつくるため、教育や啓発活動にも積極的に取り組みます。
 1000日はひとつの通過点であり、ゴールではありません。1000日が2000日になり、そして全国に広がるモデルになるように、また、犬や猫の殺処分ゼロが当たり前の社会になるように、粘り強く活動を続けます。引き続き皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。

 最後となりましたが、日頃よりピースワンコ・ジャパンの活動を支えていただき本当にありがとうございました。
活動が続けられていくのも、ご支援くださる皆さまのおかげです。

ピースワンコの活動に関心を寄せ、支えてくださる皆さまに、感謝の気持ちをお伝えしたく、スタッフからのメッセージ動画を作りました。

これからも1匹でも多くのワンコの命を救うよう全力を尽くしてまいります。
皆さまにとりましても、2019年が、よい年になりますように!

特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン スタッフ一同